あなたの願い、残酷に叶えます。

それがさらってきた女であっても、仲間であっても変わりなかった。


今まで彼らが何人何十人と殺してきたのを、この目で見てきた。


だからあたしは従順になった。


なんでも言うことを聞く、彼らの犬に自らなり下がったのだ。


「あの村の男はな、お前を17まで育てて売りに出すつもりだったんだとよ」


ニヤリと笑った口元から、黄ばんだ歯が覗いた。


顔を近づけられたら異臭がした。


「え……」


あたしは唖然としてひげの男を見つめた。


「俺たちと同じことを考えてたんだとよ。だから簡単に俺たちにお前を渡す気になったんだ」


男は豪快な笑い声を上げて、ビンのお酒をあおった。


嘘だ。


そんなハズない。


だって、村の人たちはみんな優しかった。


本当に?


それならなぜ、あたしは今ここにいるの?


それは……。


自分の頭に浮かんできた疑問に答えることができなかった。