あなたの願い、残酷に叶えます。

☆☆☆

それからは地獄の日々の始まりだった。


どうにか殺されないように生きていくのが精いっぱいだった。


だからあたしはこの山賊たちを満足されるために、日夜問わず働いた。


ご飯の準備に川での洗濯。


山賊たちの寝床の確保……。


そうして従順に従っていれば、命だけは助けてもらうことができたからだ。


なんといっても山賊たちはあたしを成長させて、闇市へ売ろうとしているのだ。


だからそれまでは。


どうにかそれまでは生き伸びようとした。


闇市に売られたって同じような人生かもしれない。


でも、どこかに逃げるチャンスができるかもしれない。


少なくとも20人に監視されている今よりも、ずっとマシなんじゃないかと思えていた。


「もう1年だな」


ひげの男がふと思い出したようにあたしを見て言った。


あたしはビクリと体をはねさせ、呼吸を止める。


話かけられても安易に返事はできなかった。


なにか気に障ること言えば容赦なく拳が飛んでくる。