あなたの願い、残酷に叶えます。

ただ、布の外の雰囲気であたしは小屋の中から出されたことがわかった。


複数の足音が聞こえてくる。


ヒソヒソとささやくような声。


「誰なの? なんでこんなことをするの!?」


必死に抵抗して手足をバタつかせてみても、相手はひるむことがない。


あたしを担いでいるのはおそらく男で、腰に触れている手の大きさでわかった。


その手はやけにゴツゴツとしていて野暮ったい。


男は大股で走っているようで、あたしの体は乱暴にゆすられた。


やがて布の中に流れ込んでくる臭いが変化した。


やけに青臭く、ジメジメとした重たい空気に顔をしかめる。


それに足音の様子も変化していた。


最初はあぜ道を歩くようなザッザッという足音だったが、今は小枝や枯れ葉を踏みしめる音になっている。


あたしは一体どこに連れていかれているんだろう?


不安と恐怖で心臓が早鐘を打ち始める。


途端に昼間の出来事が蘇ってきた。


一人で畑へ向かったあたしを心配して迎えに来てくれた大人たち。


しかしそこに山賊が現れて、他の女とあたしを交換してやると持ちかけてきた。