あなたの願い、残酷に叶えます。

「外にはちゃんと番を付けているから、安心して眠りなさい」


女はそう言うと、あたしのために布団を敷いてくれた。


それはいつもあたしが使っている布団で、横になって首まで掛け布団を持ち上げると、いつもの香りがした。


「明日の朝になったら家に戻れる?」


「もちろんよ」


女の声が微かに震えた気がした。


でも、暗い小屋の中ではその表情まで確認できない。


この小屋には小窓すらついていないようなのだ。


「せめてロウソクに火を」


そう言ったが、女には聞こえなかったようだ。


女はまるで逃げるようにあたしに背を向けて小屋を出てしまった。


そして、重たい扉が閉められた。


外から木の鍵をはさみ込む音が聞こえてくる。


遠ざかっていく足音に、また不安が胸に膨らんでいってあたしは頭まで布団をかぶった。


こうして目を閉じていれば小屋の中が暗くても平気だ。


自分が小屋の中にいるということも忘れられる。


そうして何時しかあたしは眠りに落ちていたのだった。