捨て犬に餌を毎日あげるような

あなたの優しいところが大好きでした。

好きな人がいるって知ってました。

私は馬鹿でした。

あなたが私に優しい言葉をかけてくれるからって

私の事を好きな訳じゃないのに。

ただただ、本当に優しいだけなのに。

私を見ているんじゃないのに。

私と話しているあの子を見ていたのに。

どうか謝らないで。

あなたは悪くないんです。

本当にありがとう。

でも君はやっぱりずるいよ。

嫌いって言って欲しかった。

あなたは本当にいい人です、なんて言われたくなかった。

こんな時くらい思いっきり怒ってよ

最低な僕は諦めたいんだよ

君のことが好きって言う気持ちだって

消してしまいたい。忘れたいのに。

君は僕にずっと優しいんだ。 

君の優しさに縋ってしまう僕がいる。

馬鹿な捨て犬に餌をやらないで。

僕は君から離れられなくなってしまう。

そんな優しさなんか欲しくない筈なのに。

優しい君が嫌いだ。