ど、どどどうしよう。
この前の放課後のこと何か言われたらまずいよ……!
お願いだから、何も言わないでって目線で訴えたら。
「仲が良さそうでうらやましいね。僕もここに入りたいけど、彼があまりにも怖い顔をしてるからやめておこうかな?」
瑞月くんを見て言った。
すると少し離れたところから。
「久城く〜ん!!もしかして今からお昼?よかったら一緒に食べないっ?」
「あ〜ずるい!わたしも誘うと思ってたのに〜!」
何人か、女の先輩がやってきて、あっという間に月希先輩の周りを囲った。
ほらほら、さすがモテモテな白王子様。
1人でいたら、勝手に女の人が寄ってくるってやつじゃん。
幸花ちゃんから聞いた話だと、自分から誘わなくても誘われたら乗るってタイプだから。
どうせ「それじゃ、他の子が来たからまた相手してね?」とか、お決まりの笑顔で両手に花で去ってくんだよ。

