こうして、幸花ちゃんと先に食堂へ。
「うわぁ、やっぱりお昼は混んでるね!4人がけのテーブル空いてるかなぁ」
幸花ちゃんがキョロキョロ見渡して、わたしはその後についていってるんだけど。
すれ違うほとんどの男の子、みんな幸花ちゃんのこと見てる。
みんな「可愛いよなぁ」とか、「あんな可愛い子、彼女にしたいよなぁ」とか。
他にもいろんな声が聞こえてくる。
「さ、幸花ちゃん、すごいね。男の子みんなの視線が釘付けになってるよ……!」
「えぇ、そんなことないよ〜!それはそっくりそのまま陽依ちゃんにお返しする!」
いやいや、そんな。
幸花ちゃんの可愛さは誰も文句言えないくらいだけど。
わたしは、まあ……平凡というか、フツーを極めてるからね。
こうして、運よくテーブルが空いていたので、瑞月くんと天木くんが来るのを待つことに。