引いても引いても、ガンガンに攻めてくるから、先輩の扱いがものすごく難しいんですけど…!


いや、というかわたしたち初対面なのに!

なんでこんなお互いの距離が近いの!


「えー、つれないなあ。じゃあ、陽依ちゃんがこれから僕のこと月希って呼んでくれたら、今日のところは帰っていいよ?」


「つ、月希先輩!」


「わー、そんなに早く帰りたいの?」

「はい!」


「ふっ、ほんとに面白い子だね。ますます気に入っちゃうなあ」


どのへんを気に入っていただけたのか謎ですけど、謎すぎますけど!


というか、気に入られても迷惑なような気しかしない……!



「んじゃ、今日のところは帰してあげるけど。これからもちゃんとそーやって呼ぶんだよ?」


フッと笑いながら、最後に軽く頬にキスされた。