独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。




いきなり何を言われるのかと思いきや。


「ほら、陽依ちゃんは名前に太陽の"陽"が入ってるでしょ?僕は月に希って書いて月希だから、月が入ってるねって」


「……」


「これって運命的だね」


「つ、月は間に合ってます」

「え?」


「わ、わたしには月がちゃんといるので!」


瑞月くんだって、名前に月が入ってるもん。


だって、お母さんたちから名前の由来を聞いて、太陽と月……つまり、わたしと瑞月くんはずっと一緒って。


だから、わたしの中で瑞月くんが運命!とか思ってたのに。


まさか、ここにきてその運命を壊してくる人が現れるなんて想定外すぎるよ!


「ははっ、つまり僕じゃない月がもうすでに陽依ちゃんにはいるってことかな?」


「そ、そうです!」


「それはショックだなあ。自分で言ってみて結構うまいこと考えたなーって思ったんだけどね」