独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。




うーん……見た目はどう見ても王子様で優しそうだけども。


「なかなか警戒心が強いんだね。ますます気になっちゃうなあ」


「へ……きゃっ……」


不意をつかれて、手をつかまれてそのまま先輩の隣にストンッと座らせられちゃった。



「はい、これで話ができるね」

「……っ、強引ですね」


「うん、僕は自分が欲しいと思ったものはどんな手を使ってでも手に入れるからね」


ん、んんん?

わたしが言ったことに対して、答えがよくわかんないんですけども!


「じゃあ、まずはキミの名前教えて?」

「え……」


「僕から名乗ったほうがいい?」

「いや、えっと……」



昔から……よく瑞月くんに言われてることを思い出した。


ぜったい知らない男の人についていっちゃダメとか、2人っきりになっちゃダメとか、話をするなとか触れさせるなとか。