力が入らなくて、瑞月くんのほうにグタッと倒れ込む。
「あれ、もう限界?」
「うぅぅ……みつくんイジワル……っ!」
「ひよは俺のだって痕、たくさんついたね」
余裕そうで、愉しそうで。
というか、もっとする?って顔してるし。
「……制服から見えるのは、いっこだけにしといてあげたから」
いっこでも、つけちゃいけないものなのに、いくつ残したってことなの……っ!
ほんとにほんとに、瑞月くんがわたしにすることは全然幼なじみらしくないから困る。
わたしもわたしで、その場の甘い雰囲気に流されちゃうのがいけない。
でも、どうしても瑞月くんを拒むことができない。
たぶん、わたしの最大の弱点は瑞月くん。
これを克服しないことには、まず瑞月くんを突き放すことなんてできない。
瑞月くんのそばにいたい、でもそばにいても彼女になれないのやだ、矛盾が大量発生。

