この前、体育の授業のときにキャミソール着てなくて瑞月くんにお叱りを受けたから。
それから、ちゃんと着るように意識して。
今日だって、たしかちゃんと着た…はず。
「……何も反応しないなら直接触るけど」
「えっ、あ、えと……」
グルグルたくさん考えて。
いつもとなんとなく違うことにハッと気づく。
あ、あ……、やってしまった。
いつもあるはずの、胸の締め付けがまったくないことに今さら気づいた。
いくらお風呂の熱のせいでボーッとしてたとはいえ、なんてことを……!
しかも、それを瑞月くんに指摘されるなんて……。
この前のキャミソール事件といい、今回といい、わたしもうお嫁にいけないよぉ……。
「その様子だと気づいた?」
「う、ぁ……ぅ……」
「キャミソール着てるのはえらいけど。なか、何もつけてないのはダメだよね」
「うぅ……」
「つけ忘れたの?」
「き、聞かないで……っ!」

