「……ひよ?」
リビングのソファで待ってる瑞月くん発見。
頭クラクラ、足元フラフラ。
瑞月くんに好きな子がいるってわかっただけで、相当ショック。
そのせいで、まともに今までどおりのことができなくなるなんて。
頭の中も、心の中も、空っぽになっちゃいそう。
それくらい、わたしにとって瑞月くんは大好きで、大好きで仕方ない存在なのに。
ゆっくり、瑞月くんがいるほうに歩いていったら、フラフラの足が絡んでしまって。
「きゃっ……」
つまずいて、まるで漫画のワンシーンみたいに大きく腕を広げちゃって。
目の前で驚く瑞月くんの顔が見えて。
そのまま。
「……はぁ、あぶな」
瑞月くんの胸の中にダイブ。
わたしを受け止めた瑞月くんの身体は、ソファのほうに倒れたおかげで、どちらもケガをしなくてすんだ。

