しかもね、瑞月くんはいつもわたしに優しくて。

困ってるときはぜったい助けてくれるし、面倒見もすごくよくて。


ずっとずっとそばにいて、好きにならないわけなんかなくて。



「みーつくん、起きて」


ちょっと強引に寝てる瑞月くんのベッドの上にひょこっと乗って身体を揺すって起こしてみる。
 


「ん……」


形のいい唇から漏れた瑞月くんの声。

今もスヤスヤ眠ってる顔ですらものすごくかっこいいの。



一度も染められたことがないサラッとした黒髪。

それと同じ色のとても綺麗な瞳をしていて。

鼻なんてものすごく高くてすらっとしてる。


背だって高くて、たぶん180センチは超えてるんじゃないかってくらい。


おまけに頭もすごくよくて、成績は常に上位をキープしてるし、スポーツだって何をやらせても完璧にこなしちゃう。