「もう飲んでしまいましたか!?」
「……は、はい。わたしのほうは大丈夫なんですけど……」
チラッと瑞月くんを見たら、完全にお酒にやられちゃってる。
どうやら瑞月くんはお酒にかなり弱いみたい。
「す、すみません……!こちらの手違いで」
巫女さんがものすごく申し訳なそうに謝って頭まで下げてくるから。
「あっ、いえいえ!一度このまま帰るので大丈夫です!わざわざ知らせに来てくださってありがとうございました!」
先にお参りだけしておいてよかったぁ……。
とりあえずこのまま神社にいると大変なことになりそうなので、強制的に旅館に連れ戻すことに。
お母さんたちには旅館に戻ってから連絡すればいいかなぁ。

