旅館の入り口で待ち合わせ。
そこから徒歩で数分で神社まで行ける。
なんだかこんな遅い時間に瑞月くんと会って、2人で出かけるのが初めてだから緊張しちゃって。
「う、やっ、そうなんだけど!」
「それに初詣も毎年行ってんじゃん」
「こ、恋人同士になって行くの初めて……だから」
そりゃ、毎年の恒例行事みたいなものだからいつものことじゃんって言われたらそれまでだけど!
「そんなかわいーこと言うなら初詣やめて部屋で俺とたのしーことする?」
「えぇっ?」
「……なんて。さすがに両親が一緒なんだから簡単に手出さないから安心しなよ」
ククッと楽しそうに笑いながら、わたしの手をスッと取って繋いでくれる。
相変わらず瑞月くんにからかわれながら、初詣に向かうことに。
結構大きな神社で、毎年いろんなところから人が集まるので、夜だっていうのになかなかの賑わい。