独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。




***


「うぅ……瑞月くんがキスばっかりするから唇少しヒリヒリしてるような気がするよ……」


「だってひよが可愛い声でもっとしてとか言うから」


「そ、そんなこと言ってなぁい!」


あれから瑞月くんの暴走は止まらなくて結局、服が乾くまでずーっとわたしにベッタリ。


ホテルの人が部屋に乾いた服を持ってきてくれて、着替えをすませてようやく外へ。


結構な時間ホテルにいたので外は暗くなっていて、おまけに昼間よりもさらに気温が低くなってものすごく寒い。


とりあえず今は、お昼に話していた瑞月くんの行きたいところに向かっている。


どこに行くの?って聞いても、着いてからのお楽しみって言われちゃうし。

電車を乗り継いで到着。


広い駅のホームを出ると、そこにあったのは。


「わぁぁ、イルミネーションだ!」


夜の街にライトアップされた、きれいなイルミネーション。