「これだと苦しくても抵抗できないね」
「んんぅ……」
余裕そうな瑞月くんは、ぜったいに唇を離してくれない。
角度を変えて深いキスばっかりして。
わざとわたしがついていけないようなキスをしてくるから。
苦しくなって、ほんのわずかの抵抗で瑞月くんの胸をポカポカ叩く。
「はぁ……っ。いーね、この体勢でキスするの」
「ぅ……たのしまないで……っ」
「ほら、もっと俺のこと熱くしてよ」
「やっ、どこ触ってるの……っ」
自分のしたい放題にしちゃう瑞月くんは今日も健在で。
「……せっかくだから、もっと愉しまないとね」
着ていた服が乾くまでの数時間。
瑞月くんとの甘い時間がずっと続いたのは言うまでもなかった。

