「陽依は俺の……。死んでも他の男には渡さないから」


瑞月くんのずるい独占欲。

そうやって、わたしの心をうまいことつかんで、ぜったい離してくれないの。


「この可愛い声もさ」

「……ひゃっ、ぅ」


背中を指先で軽くツーッとなぞって。

耳元で甘くて低い声が囁いてくるの。


「その可愛い顔も」

「っ、やぁ……」


わざと……声を出させるように、触れてくる手の動きを焦らしてくるの。



「……ぜんぶ、俺だけのもの」


ちょっとどころか、だいぶ暴走気味の瑞月くん。

こんなに近くにいるのに、幼なじみって関係なんて嘘みたい。


「俺以外の男を求めるなんてダメだよ」

「そんなこと、しないよ……っ」


すると、服の中に入れていた手をスッと抜いて、再びわたしを抱きしめながら。



「……次、無防備な姿見せたら容赦しないよ」