反対する瑞月くんを押し切って、なんとかいちばん前の席を確保。
イルカショーが始まるのをワクワク気分で待ってるわたしと、ものすごく絶望的な顔してる瑞月くんと。
このときイルカを見るのに夢中だったわたしは、後先のことをまったく考えていなかった。
このあと数時間後。
瑞月くんの忠告を丸無視してしまったのを後悔することに。
***
「うぅ……くちゅん……っ」
「だから言ったのに。前の席は死ぬほど嫌だって」
「だ、だって……くちゅん……っ」
身体がブルブル震えて、おまけにくしゃみが止まらない。
それもそのはず。
イルカショーが終わって、わたしと瑞月くんは上から水をかぶったせいで2人ともびしょ濡れ状態。
ショーが始まったばかりのときは、こんなに近くでイルカが見えるなんてラッキー!なんて思いながら楽しんでいたけど。
「ラスト盛大に水かけられたじゃん」
「うぅ……」

