「んん……ぅ、」

「そんなかわいー声出してないで早く俺のこと満足させてよ」


自分から大人なキスするなんて、恥ずかしくてぜったいできないと思ってたのに。


スッとわずかに口をあけて、うまくあめ玉が瑞月くんの口に移るようにして……。


あっさり受け入れられて、いつもは熱が入ってくる感覚なのに、今日は真逆だから変な感じがする。


カランコロンっと音を立てて、口の中に広がっていた甘さが口の中から逃げていった。



「ぅ……はぁ……っ」

「ふっ……ごちそーさま」


緊張でずっと息を止めてたせい。

苦しくなって、ぜんぶを瑞月くんのほうへあずける。


これで気がすんだかと思ってホッとしていたのはつかの間で。


「も、もうこれでおわりに……」

「まだ時間たっぷりあるんだから」


とんでもない甘すぎるハロウィンは、まだまだ終わりそうにありません。