いきなり何を言うのかと思ったら。
「えっと、もう一個ない、の……?」
「ないよ。ひよにあげたやつだけ」
「みつくんも食べたかったの?」
「そーだね」
「じゃ、じゃあなんでわたしに食べさせちゃったの……っ!」
食べたかったなら、最初から瑞月くんが食べればよかったのに。
「トリックオアトリート」
「んえ?」
えっ、えっ。今度は急になに……!
「ハロウィンってさ、お菓子もらえなかったらイタズラしていーんでしょ?」
「へ……っ?」
「ほら、ひよがあめくれないから。くれるまでひよの身体にイタズラしていーの?」
ニッと笑って、オオカミの顔をした瑞月くんが容赦なく攻めてこようとしてる。
胸元のボタンを上から1つずつ外して。
スカートの裾は、見えるか見えないか絶妙な加減で捲られて。
「ま、まって……っ。あめ、あげたい……けど。もうわたしの口の中に入っちゃってて」

