「え、えぇっと、これは」
「ハロウィンといえばコスプレだよ〜！！とっておきのね、陽依ちゃんに似合うと思うもの持ってきたから！」
手渡されたのは真っ赤なワンピース。
ついでに中に着るフリフリの真っ白のブラウス。
それになぜか真っ赤なずきんもついてるし。
ん？こ、これってまさか。
「これね、赤ずきんのコスプレなのっ！どうかなぁ、陽依ちゃんに似合うと思ったんだけど！」
「えぇぇ！？こ、これを着るの！？」
ど、どこをどう見たらわたしに似合うと思ったの……！？
「うんっ。ちなみにわたしも同じの買ってきたの！陽依ちゃんとお揃い！」
「い、いやいや！幸花ちゃんは似合うかもだけど、わたしはこんな可愛いの着れないよ！」
首を必死にブンブン横に振って、全力で拒否したら幸花ちゃんがキラキラした目でこっちを見てきて。
「大丈夫っ！これを着て、相沢くんの機嫌取り戻しちゃおう！」
