「……そんな可愛い声出して誘ってんの?」
フッと軽く笑って、身体をむくっと起こした。
でも、片方の手は相変わらず太もものあたりに触れたまま。
「ひよの可愛い声もっと聞きたいけど、聞いたら理性おかしくなって死にそう」
「じゃ、じゃあ……もう、やめて……っ」
「……やだよ。声出ないように手伝ってあげるから」
身体を前のめりにして、斜め下からすくいあげるようにグッと唇を押しつけられた。
「んっ……ぅ」
「口さびしいし、どーせならキスで塞ぐのいーじゃん」
久しぶりの瑞月くんとのキスに、ブワッと熱があがってく。
同時に唇が触れた瞬間、全身に電気が走ったみたいにピリッとした。
「……ひよも唇動かして」
「っ、ぁ……」
瑞月くんが誘うようにリードしてくれるけど、ついてくだけで、いっぱいいっぱい。
なのに、瑞月くんは全然満足してくれない。

