独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。




お父さんは瑞月くんの姿を見つけると「久しぶりだね」って軽く声をかけた。


瑞月くんも「お久しぶりです、お父さん」って軽く頭を下げて挨拶してる。


お母さんがお茶を用意してくれて、テーブルを挟んでお父さんの真正面に瑞月くんが座り、わたしがその隣。


少しして、お母さんがお父さんの隣に腰をかけた。


まさにドラマとかでいうと、娘さんをください!ってヒーローがお父さんに頼み込むシーンみたいな感じで。


ちょっとの間、謎の沈黙が流れて。


誰が先に切り出すかと様子をうかがっていたら、いちばんに口を開いたのは



「お忙しい中、お時間作ってくださりありがとうございます。今日は陽依とのことでお父さんにお話したいことがあって来ました」


瑞月くんだった。


とっても真剣な顔で、話し方も普段の瑞月くんと全然違う。