「まあ……ひよのお父さんにはちゃんと話する機会もらわないといけないなって思ってるけど」
「そ、それはもう大丈夫だよ……!お母さんも、瑞月くんがそんな責任感じることないって言ってたし」
「いや、でもお父さんにはちゃんと許しもらわないとダメだって思ってるから」
瑞月くんって普段はやる気なさそうにしてるのがほとんどだから、こんなにきちんと真面目に向き合おうとしてくれてる姿がすごく新鮮で。
「……ちゃんと、ひよとのこと認めてもらえるようにするから」
同時に、それだけわたしのこと大事にしてくれて、ちゃんとしてくれてるんだって思うと、もっともっと好きになっちゃうんだよ。
「今度こそ、俺の彼女になってくれる?」
「うぅ、なる……っ」
やっと。
幼なじみでもなくて、
仮の彼女でもなくて。
瑞月くんのほんとの彼女になれました。