夏休み明け。


わたしと瑞月くんとの間で、わかりやすいくらいに溝ができた。


夏休み、幸花ちゃんたちと4人で出かけたあの日から。


瑞月くんは、あきらかにわたしと距離を取るようになった。


やっぱりわたしが好きって言ってしまったことで、今までの関係が壊れちゃったのかなって。


結局、瑞月くんから返事はないまま。


夏休みも、いつもならほぼ毎日のように顔を合わせて一緒に過ごしてたのに。


今年は全然過ごさなかった。

頑張ってわたしのほうから連絡を取ってみたりもしたんだよ。


でも、瑞月くんが忙しくて会えないって。


あぁ、わたし避けられてるんだなって自覚して、それから自分から瑞月くんに話しかけることなんかできなくて。



「うぅ……もうわたし完全に振られちゃったのかなぁ……」


「そんなことないよ!!あの相沢くんに限って陽依ちゃんのこと振るなんて!地球が滅亡するくらいありえないことだよ!」