そのまま瑞月くんが身体をわたしのほうに倒してきて、これで完全に逃げられない。


動こうとしても、瑞月くんの身体が上にあるせいでびくともしない。



そのまま瑞月くんの手が背中のほうに回ってきた。


肌に直接触られてるせいで、くすぐったいし、耳元の刺激も止めてくれない。



「はぁ……っ、もうやめて……っ」


たぶん、この声聞こえてないかもしれない。

どうしようって焦ったと同時。



「ひゃぁ……っ」


瑞月くんの指先が、パチンっと何かを外した。

その瞬間、胸の締め付けがゆるんだ。


そのまま今度は胸元にキスが落ちてくる。


このままだと、ほんとにほんとにまずい。


キスより先なんて、もちろん相手は瑞月くんがいいけれど。


気持ちがわからないままするのはやだよ……。


キスまでして、散々流されてるくせに、今さらこんなこと思うなんてわたしも相当頭悪いかもしれない。