「陽依ちゃん?どうしたの、大丈夫??」
「え、あっ……ごめんね!1人でいろいろ考えちゃって」
わたしがずっと黙り込んじゃったから、幸花ちゃんが心配そうな顔をしてた。
「もしかして、今日もまた相沢くんのこと好きな女の子に何か言われたりした?」
「あっ、ううんっ!」
わたしが瑞月くんのことを好きだって打ち明けてるのは幸花ちゃんだけ。
だから、たくさん相談にも乗ってもらってる。
「あんまり周りのことは気にしちゃダメだよ?他の子たちは妬んでるんだよ。陽依ちゃん可愛いから!それで相沢くんのそばにいられるのは幼なじみだから〜とかいろいろ難癖つけてくるのほんとやだよね!」
幸花ちゃんはいつもこう言ってくれて、おまけに守ってあげるなんて頼もしいことまで言ってくれる優しい子。
「相沢くんも陽依ちゃんのことぜったい好きそうなのに〜」
「うぅ、そんなことないよ」

