「人聞きの悪いこと言わないでほしいね。逆にこんなところでスイッチ入って暴走したら困るでしょ?」
「俺の機嫌損ねるのも得意だね」
「もっと理性的になりなよ。陽依ちゃんが可愛いのはわかるけど」
「薫にはひよが可愛いってことわかんなくていい。ってか、わかるとか意味わかんないし」
「はいはい。ほら花火上がり始めたよ」
最後らへんは天木くんが投げやり。
瑞月くんはいろいろ言われたのが気に入らないのか、拗ねてわたしにギュッと抱きついたまま。
せっかく綺麗な夜空に大きな花火が上がってるのに瑞月くんは全然花火を見てなくて。
わたしのほうを見てるか、もしくは抱きついたまま顔を伏せたり。
「えっと、せっかくだから瑞月くんも花火見ない?」
「花火よりひよ見てるほーがいい」

