独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。




「あっ、ご、ごめんなさい……」

「すぐに教科書を出し直しなさい。今回は見逃してあげるけど次はないからね」


「す、すみません……」


クラスのみんなの視線がものすごく痛いよ。



こんな感じで午前中の授業はほとんど上の空。

それもこれもぜんぶ月希先輩のせい。


ネックレスを取られちゃったこと、月希先輩の部屋に行ってしまったことを瑞月くんにバレちゃいけないと思って。


でも隠し通すのも難しくて。


だから、早いところネックレスを返してもらいたいけど、どうしたらいいのか悩んでばかり。


で、この散々なザマになってしまったわけで。


こんな生活が3日ほど続いたら、そりゃ瑞月くんに何も気づかれないわけもなく。



「……ひよ、俺に何か隠してることあるでしょ」

「へ……っ」