「陽依ちゃんは幼なじみクンに知られたくないでしょ?今こうして僕と2人っきりでいること」
「べ、別に知られても……」
「平気なの?男の部屋で2人っきりなんて。何もなかったとしても、信じてもらうのは難しいよね?」
「っ、」
先輩の優しさに甘えたのが失敗。
2人っきりの空間を作られて、おまけに大切にしてる瑞月くんからもらったネックレスも取られて。
「安心しなよ。瑞月くんには今日のこと何も言わないであげるから。ただ、ネックレスは僕のほうであずかっておくから」
もし瑞月くんにこのことがバレたらぜったい呆れられちゃう。
のこのこ月希先輩の部屋に連れて行かれて、何もなかったとはいえ2人っきりになって。
「返してほしかったら、また僕のところおいで」

