独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。




「いや、俺たち別に悪いことしてねーし?」


「こんなふうに泣いてる女の子を無理やりホテルに連れ込もうとしてるのが悪いことってわかんないなんて頭大丈夫?」


「チッ、お前いい加減にしねーと……」


「いい加減にしないといけないのはそっちでしょ」


ほんとに一瞬。

月希先輩が男の人の片腕をつかんで、そのまま押さえつけた。


身動きが取れなくなった男の人は、そのまま地面に座り込んだ。



「んで、もう1人のそこの人。いい加減、僕の彼女離してくれない?離さないなら、コイツの腕の骨折ってもいいけど」


瞳が本気で、つかんでる腕にグッと力を込めて本気で折ろうとしてるんじゃないかって。


腕をつかまれてる男の人が声をあげて、顔を歪めてる様子に圧倒されたのか、もう1人の男の人はあっさりわたしを解放した。



「ほら、僕のほうおいで」


その言葉に安心して、自然と月希先輩のほうへ。