独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。




「ぬぅぅ……脅すなんて卑怯ですよ」

「そんな怖いことしてないよ?ただ事実を教えてほしいから、ちょっとイジワルしてるだけだよ」


ここまできたら逃げられないし、変な噂を流されて袋叩きにされるのもやだし。



「ぜ、ぜったい内緒にしてくれますか」

「うん、もちろん。幼なじみクンにも何も言わないであげるよ」


「ほんとですか?」

「疑り深いね。僕そんな信用されてない?」


「せ、先輩は笑顔の裏で何か怖いこと考えてそうなので」


「へぇ、ちょっとずつ僕のことわかるようになってきたね」


ほらほら、否定しないってことはつまり当たってるってことでしょ?



「それで、陽依ちゃんと瑞月くんの関係は?」

「付き合ってます……仮で」


「へぇ?つまり本気で付き合ってるわけじゃないってことだ?」


「そ、そうです」


あぁ、あっさりバレちゃったよ。

しかも、いちばん知られちゃいけない相手に真っ先にバレてしまったような。