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「うぅぅぅ、先輩のせいで瑞月くんめちゃくちゃ怒っちゃったじゃないですかぁ……!!」
「ははっ、たしかに機嫌悪そうだったね。悔しそうにしてるあたり余裕ないんだね」
結局、かなり渋々……瑞月くんが折れたんだけど。
どこで勉強するのか、何時に終わるのか、いろいろ事細かく聞かれて。
おまけに、終わるまで教室で待ってるって言うし。
待たせるのが悪いから、先に帰ってて大丈夫だよって言ってみたけど、ぜったいやだって。
終わってから一緒に帰ることを条件に、月希先輩との勉強を許してくれたといっても過言じゃない。
約束どおり、図書室で2時間のお勉強。
長机に教材を広げて、隣にはちょっと距離が近めな月希先輩。
瑞月くんから、あんまり近づかれないようにしてって言われたけど、勉強を教えてもらうわけだから離れるのも不自然だし。

