独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。




放課後、それを見事にぶち壊されることになるなんて。


「陽依ちゃん、迎えにきたよ?」

「っ!?!?」


まだ瑞月くんに何も言えてないのに、まさかのまさか月希先輩が教室に来ちゃうというとんでもないハプニング発生。


クラスメイトたちは月希先輩が現れて、キャーキャー叫んでるし。

中には、声をかけにいこうとしてる子もいるし。


当の本人は、これだけ騒がれてるのにスルースキルを持ち合わせてるみたいで。



「あれ、無視するなんて冷たいね」


しまいには、わたしの席のところまで来てしまう始末。


隣には瑞月くんがいるっていうのに……!

クラスメイトからの視線も痛いし……!


どどどどうしよう……!

これは想定外すぎる大事件……!


頭をフル回転させて、とりあえず何を優先して喋らなきゃいけないか考えてると。



「……俺の陽依に何か用ですか」