「そ、そんな……先輩が頭いいなんて聞いてないですよ!」
「なんでそんなガッカリしてるの。僕は陽依ちゃんと放課後一緒に過ごせるのうれしいんだけどなあ?」
月希先輩は、どうも絡みにくいっていうか、何を考えてるかわかんないし、なんか黒そうなオーラ見えるからつかみにくいし!
「せ、先輩は放課後、女の人とデートで忙しいんじゃないんですか!」
そういえば忘れかけてたけど、月希先輩って女遊びばっかりしてる人じゃん。
だったら、わたしの勉強なんか見てる場合じゃないんじゃ。
「デート?陽依ちゃんとしたいなあ」
「いやいや!わたしじゃなくて!」
「他の子は断ってるよ?だって、陽依ちゃんと一緒にいれるわけだし」
安定のキラキラスマイルで、ちょっと強引に手を引かれて。
「これから2週間、陽依ちゃんの放課後は僕のものだね」
こうして、とっても危険な2週間がスタート。

