「たしか小夜ちゃんたち今日はお家に帰ってこないのよね〜？」


「そうですね」


「わたしはほんとに全然いいんだけど……。パパにはうまくわたしから言っておくわね？」


「すみません」


「いいのよ〜！だって、陽依も瑞月くんと一緒にいたいでしょ？だったら、お母さんは全然反対しないわよ〜！」


前にお母さんたちと、小夜さんたちが旅行するってなったときも。


瑞月くんと2人で泊まるってなって、たしかそのときもお父さんには内緒とかなんとか。


瑞月くんとわたしのお父さんの間に何かあったりするのかな？

深く考えすぎかなぁ。


「とりあえず！陽依、いい？パパには泊まったこと内緒にしてね？いちおう幸花ちゃんの家に泊まってるってことにしておくから！」


「う、うん」


こうして、急きょ瑞月くんと泊まることになって、荷物をまとめて瑞月くんの家へ。