「ひよの身体のことなら俺なんでも知ってるよ」
「っ、!?」
「どこ触ったら可愛い声出るとか、どこが弱いとか……ぜんぶ知ってるから」
「うぅ、ばかぁ……!」
パッと振り返って、顔を見ないように瑞月くんの胸元を軽くパンチしてみる。
でもそれは全然効果なくて。
瑞月くんの片手で簡単に阻止されちゃって。
「……ほんとひよは可愛いね。これあげるから俺の前で着てよ」
「へ……っ」
空いてる片方の手に、瑞月くんに似合わない淡いピンク色の紙袋。
あれ、あれれ?
さっきまでこんなの持ってたっけ!?
「こ、これどうしたの?」
「さっきの店で買った」
「うぇぇぇ!?」
「そんな驚く?」
お、驚くよ!
逆に、この状況に驚かない人いたら連れてきてほしいくらいだよ!!
「え、えっ、まさか……」
さっきのお店って……キャミソールとか、下着とか買ってきたんじゃ……!?

