プシューッと音を立てて思考停止しそうな勢いだし、顔がドバーッと熱くなってくるし!
「ってか、なんでひよのほうが落ち着きないの」
「やっ、みつくんが落ち着きすぎなの……!なんで雰囲気に馴染んじゃってるの……!」
こういうお店来たことあるんじゃないかってレベルなんだけど……!
「別に馴染んでないけど」
「うぅ……もう出ようよぉ……」
グイグイ瑞月くんを引っ張って出ようとしたのに。
「彼氏さん優しいですね〜。ほら、男性ってこういうお店入るの抵抗あるじゃないですか〜?」
ガーーン、店員さんにつかまったし……!
「彼女さんとっても可愛らしい方なので、淡い色とか似合いそうですよね〜!」
うぅぅ、会話広げないで……!
「よろしければサイズ測りましょうか〜?」
極め付けは。
「いえ、大丈夫です。知ってるんで」
「っ!?!?」

