「陽依ちゃんのことしか考えてないだろうねって」
「そーでしょ。俺の世界はひよで回ってるし」
「うん、頭までだいぶやられちゃってるんだね」
「薫は今すぐここから突き落とされたいの?」
「ははっ、ここ結構高さあるから勘弁かな」
ひぃぃ、2人ともなんでそこでバチバチ言い合いしてるの……!
わたしが慌てて2人を止めに入ろうとしたら。
「あっ、陽依ちゃんみてみて〜!お弁当にタコさんウインナー入ってた!」
なんともマイペースな幸花ちゃん。
2人の様子をあまり気にしてないのか、1人で楽しそうにお弁当食べ始めてるし!!
「ほら、薫くんも!わたしが作ってきたお弁当一緒に食べよ?」
「そうだね。瑞月と言い合いしてる場合じゃないね。せっかく幸花がお弁当作ってきてくれたから食べよっか」
おそるべし天然パワー。
幸花ちゃんだいすきな天木くんは、すぐさま切り替えて2人で仲良さそうにお弁当タイム。

