リボンがシュルッとほどかれて。
ブラウスのボタンが上から3つ目くらいまで、器用な指先で外されてくのが見える。
「……かーわい。顔真っ赤にして恥ずかしいの?」
「は、恥ずかしいよ……っ」
クスクス笑って、さっきまで眠そうにしてた瑞月くんはどこへいっちゃったの?
「……ネックレスもブラウスに隠れてんのほんともったいないよね」
「隠さないと校則違反で指導されちゃうよ」
「どうせなら俺みたいにひよもピアスにする?」
「ピアス痛そうだから、やだ」
あけたことはないけど、聞いた話だとめちゃくちゃ痛いんだとか。
耳たぶを冷やしてピアッサーとかいうやつであけるらしいけど。
「……どーかな。俺がやってあげよっか」
「み、みつくんは痛かった?」
「んー……あんま覚えてない」
「えぇ」
勝手な偏見だけど、瑞月くんって痛みをあんまり感じなさそう。