腕をグイッと引っ張られて、力に逆らえずに身体が瑞月くんの上に。
「……いい眺め。ひよが俺のこと襲ってるみたい」
「んなっ、瑞月くんがこうしたのに……っ」
自分の腕で身体を支えて、真下にはイジワルそうに笑ってる瑞月くんの顔。
「しかもさ、この体勢だといろいろ際どいよね」
フッと笑って、わたしの首元……というかブラウスの襟元を指で軽く引っ張ってくる。
「……なか、見えそーで見えないの」
「ぅ、やっ……見ないで……っ」
瑞月くんに言われたとおり、ブラウスのボタンは上から1つしか開けてないし、スカートだって長めにしたつもり。
「……なんで?見たっていーじゃん、俺ひよの彼氏なんだから」
ドキドキドドン。
いま心臓の音がたしかにおかしくて、おまけに彼氏って単語に異常に胸がキュンとしちゃう。
「……せっかくだから、もっと見せて」