「んー、まあ陽依ちゃんに対して怒ってるわけではなさそうだけど」
「え?」
「たぶん嫉妬だろうね。瑞月がどこでサボってるか見当ついたからさっき様子見に行ったけど、ひとことも喋んないし、顔死んでるし殺意オーラがメラメラしてたよ」
「えぇ……っ」
ほらぁ、やっぱりご機嫌斜めじゃん。
これは斜めどころか一直線じゃん。
「陽依ちゃんに近づく男がいるからだろうね」
「近づく男……」
「ほら、お昼休みの先輩。あの人、学校内では結構有名だからね。だから、瑞月も少なくとも焦ってるかもしれないね。陽依ちゃんを取られちゃうんじゃないかって」
「そんな、焦ったりしない……よ」
「どうして?」
「天木くんは知ってるかもしれないけど……。瑞月くん、好きな子いるみたいだから」
「それは瑞月から聞いたの?」
「うん」

