「大丈夫、こんな人誰も狙わないよ」


そう言うと水瀬君ははあってため息をついた。


「まあ、俺が守ってやるって言ったし?」


その言葉を聞いて顔がじわりと熱を帯びた。


「そ、そうだね」


そう言うと、水瀬君は満足そうに笑った。


「私、そろそろ帰るね」


その笑みがどこか危なげで私は逃げるように帰宅した。


もう!


距離が近い。


ドキドキしすぎて心臓麻痺しそう……。


そんな日々を乗り越えて私は、紗里奈とショッピングモールへ来た。


目的は、明日の海のために水着を買うこと。


如月君も喜んでOKを出したみたい。


「紗里奈、これどう?」


紗里奈に見せたのは、上にTシャツを着るタイプの水着。