お隣さんは裏アリ王子

「ここに住めよ」


「えっ?」


「そんなストーカーされてるのに一人暮らしって、危ねーし」


確かに、一人暮らしは怖い。


お兄ちゃんのとこに行こうかなって少し考えてたくらい。


「水瀬君が、迷惑じゃなければ」


「ん。一緒に荷物取りに行こ」


私は、水瀬君に連れられて荷物を取りに行った。


気を利かせてくれたのか、玄関で待っててくれてるから急いで荷造りをした。


「忘れ物すんなよ」


「大丈夫」


そう言って、私は家を出た。


水瀬君の家に行くと、すぐに夜ご飯の準備を始めた。


「夜ご飯、できたよ」


「ん」


少し嬉しそうにご飯を食べ始める。


私は、なんだか恥ずかしくて全然話せなかった。