「どうした?」


異変に気づいた水瀬君が心配そうに言った。


「これ……」


差し出した手紙を何も言わずに読んでくれた。


「気味わりぃ、誰からだよ」


「多分、バイト先のお客さん……」


「しかも、下着の色って」


その手紙には、私の下着の色とデザインに関する感想も書かれていた。


「今日、盗まれてるの、気付いて、そのお客さんが白色、好きだって」


恐怖からか、なんでも言えてしまう。


「この、いつも見てるってのは?」


「スーパーの帰りにつけられてるの、気づいて以来、まだ続いてるの」


「マジかよ」


そう呟くと水瀬君は、私を抱きしめた。


「怖かったな」


耳元で言われて、ドキドキしてるのに安心した。