「サンドウィッチセットで」


「かしこまりました」


「あ、ちょっと待って」


無視は、できなかった。


「なんでしょう?」


聞くとその人は、気持ちの悪い笑みを浮かべた。


「白色が、好きなんだね」


……っ。


「すみません、仕事がありますので」


そう言って逃げるようにその場を立ち去った。


白色……。


それは、私が盗まれた下着の色だった。


鳥肌が立つ。


寒気がする。


「真奈ちゃん、どうしたの?」


店長さんに声をかけられてすぐに冷静になる。


「大丈夫です。ありがとうございます」


考えたって、仕方ない。


これから、下着を外に出すのはやめよう。


そう思いながら、なんとか仕事を乗り切った。