お隣さんは裏アリ王子

我慢できなくなって、教室のドアを開けた。

「えっ、水瀬君?」


「わー、圭君だ!」


うっさーな。


「佐倉さんは、どこですか?」


一応、表の方で会話するのを決めて、話した。


「えっ?なんのこと?」


とぼけてんじゃねーよ。


「今、聞こえましたよ。佐倉真奈さんの悪口。体育館ですか?体育館倉庫ですか?それともプールの更衣室とか?」


閉じ込めれる場所を片っ端から言うと、俺が全く笑ってないことに気づいたのかそいつらの顔は、どんどん青くなっていった。


「言ってください」


静かにとどめを刺した俺にそいつらは、もごもごと話し出した。


「体育館倉庫よ、これ、鍵。じゃあ、私たち帰るから」