しばらく歩くと、そこにはスーパー。


私がいつも行くところ。


「水瀬君、何食べたい?」


「あー、ハンバーグとか」


照れながら、彼はそう言った。


わっ、かわいい。


「よし、じゃあ、日曜日はハンバーグね。他には?」


水瀬君は、次から次へと食べたいものを口にする。


その材料を買って、私たちはスーパーを出た。


「荷物、貸せよ」


そう言ったのに返事を聞かずにスーパーの袋を取り上げられる。


「持てるよ?これくらい」


「別に。黙って任せろよ」


優しいなあ。


何も言わずに荷物を預けることにした。


しばらく歩くと、水瀬君が真剣な表情で言った。


「なあ、俺たち、つけられてないか?」


「……やっぱり?」